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映画『東京裁判』(お薦め度★★★★★)

  日本国民全員が観るべき作品です。 近代日本史において、日清、日露戦争以降の空白の歴史を学ぶ重要なドキュメンタリー映画です。 本作を理解するために、もっとより多く勉強しなければと思いを新たにしました。 戦勝国による裁判というだけの簡単なレッテルでしか考えてこなかったのですが、裁判自体の正当性や裁判中の政治的な駆け引き等、想像以上の内容でした。 今後の日本を考える上にも、本作を出発点にしたいと思います。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ>  制作年:1983 制作国:日本 内容時間:278分 <スタッフ> 監督:小林正樹 原案:稲垣俊 脚本:小笠原清、小林正樹 音楽:武満徹 <出演> ナレーター:佐藤慶 <イントロダクション> 戦後日本の進路を決定づけた極東国際軍事裁判(東京裁判)の全容を、膨大な記録映像をもとに小林正樹監督が4時間半強の長さでつぶさに描いた渾身のドキュメンタリー大作。 第2次世界大戦終結後、戦勝国たる連合軍が日本の戦争責任を問うべく開いた極東国際軍事裁判。アメリカ国防総省によって撮影され、裁判から25年後に公開された50万フィートにも及ぶ膨大な記録フィルムを、「人間の條件」6部作などで知られる巨匠・小林監督が、5年の歳月と総製作費4億円の巨費をかけて再編集。4時間半強の長さに及ぶ未曽有のドキュメンタリー大作に仕上がり、第35回ベルリン国際映画祭国際批評連盟賞をはじめ、国内外で高い評価を得た。音楽担当、武満徹。ナレーターを務めるのは佐藤慶。 <作品内容> 1945年8月15日、日本はポツダム宣言を受諾して全面降伏し、ついに第2次世界大戦は終結。翌1946年、戦後日本を統治する連合国軍最高司令官マッカーサーは、日本の戦争責任を問うべく、極東国際軍事裁判所条例を発布し、太平洋戦争開戦時の首相・東條英樹や思想家の大川周明ら、計28名がA級戦犯の容疑で、裁判にかけられることに。同年5月より、市ケ谷の旧陸軍士官学校の講堂を舞台に、いよいよ東京裁判が始まる。 <鑑賞チャネル> WOWOW

映画『呪怨2(2000)』(お薦め度★★)

『 呪怨(2000) 』の続編で劇場版になる前のビデオ映画第2作です。 第1作のフォーマットは、その後のシリーズでよく使われていましたが、本作のシーンはあまり馴染みがありませんでした。 登場人物のセリフや動きにリアリティが無く、怖さもそれほどではありません。 いろいろと実験的な要素を含んでいたのではと感じます。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ>  制作年:2000 制作国:日本 内容時間:76分 <スタッフ> 監督・脚本:清水崇 プロデューサー:一瀬隆重、高島正明、加藤和夫 撮影:木次信仁 音楽:ゲイリー芦屋 監修:高橋洋 <キャスト> 鈴木響子:大家由祐子 鈴木達也:芦川誠 北田良美:藤井かほり 小林俊介:柳憂怜 佐伯伽梛子:藤貴子 佐伯俊雄:小山僚太 鈴木信之:郭智博 神尾刑事:諏訪太朗 <イントロダクション> ありふれた住宅地で起こる恐怖の連鎖。呪いがまた新たな呪いを生み出していく……。2000年、都市伝説や現代の怪談を取り入れた実話テイストの“最恐”Jホラー第2弾。 「女優霊」などでJホラー界の第一人者となった脚本家、高橋洋が監修し、当時新鋭だった清水崇が監督・脚本を手掛けた“最恐”の現代ホラーのパート2。平凡な一軒家で起きた惨劇を発端とする怪事件を、短編連作風の構成で綴る。ストーリーは1作目からの続きだが、前作の抜粋&クライマックスがプロローグとなっており、本作から見ても理解できる。とはいえ恐怖が恐怖を呼び、関わる人間すべてをのみ込んでいく恐ろしさは、2作続けて見ると倍増するもの。ぜひとも2作セットで究極のスリルを楽しんでみたい。 <作品内容> 霊能力を持つ響子は不動産業を営む兄・達也から、いわく付きの物件を見てほしいと頼まれる。その一軒家を訪ねた響子は底知れぬ不気味さを感じ、この家を売るときは注意しろと兄に警告して足早に立ち去る。後日、家が売られたと知った響子は、不安に駆られてその家について調べだす。やがて彼女は、かつてそこで起こった複数の惨劇に加え、達也が最近越したマンションの一室もまた、それらの事件に関連していることを突き止め……。 <鑑賞チャネル> WOWOW

映画『一度死んでみた』(お薦め度★★★)

まずまずのコメディ映画です。 映画ならではの豪華キャスティングが楽しめました。 脚本はまとまっているものの、ドタバタ劇がメインとなり、物語そのもののインパクトに物足りなさがありました。 浜崎慎治監督にとって映画初監督作だそうです。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ>  制作年:2020 制作国:日本 内容時間:93分 <スタッフ> 監督:浜崎慎治 脚本:澤本嘉光 撮影:近藤哲也 音楽:ヒャダイン <キャスト> 野畑七瀬:広瀬すず 松岡卓:吉沢亮 野畑計:堤真一 火野:リリー・フランキー 渡部:小澤征悦 田辺:嶋田久作 藤井さん:松田翔太 <イントロダクション> 広瀬すずが父親嫌いのデスメタル女子を演じる痛快コメディ。社長である父親が2日間だけ死ぬ薬を飲んでしまい、娘は若手社員とともに会社合併の陰謀を阻止すべく奔走する。 auの“三太郎”シリーズなどを手掛ける売れっ子CMディレクター浜崎慎治が、CMプランナー澤本嘉光のオリジナル脚本を映画化した初監督作。髪をピンクに染め、パンチの効いたボーカルを披露する七瀬役の広瀬がコメディ演技で新たな才能を見せ、存在感のないゴースト社員だとやゆされる松岡役・吉沢亮と息の合った演技で楽しませる。広瀬演じる七瀬の父・計役の堤真一とリリー・フランキー演じる火野のツッコミが絶妙で、次から次に登場する豪華キャストの面々を探すのもこの映画を見るお楽しみの一つ。 <作品内容> 研究に没頭してばかりの父親・計が嫌いで、売れないデスメタルバンドのボーカルをする七瀬は、ライブで“一度死んでくれ!”と不満をシャウトする毎日。そんなある日、計が2日間だけ死ぬ薬“ジュリエット”を飲んでしまう。そこで計を亡き者にし、会社を乗っ取ろうとするライバル会社の陰謀が発覚。絶体絶命の危機に直面した七瀬は存在感がなさすぎて“ゴースト”と呼ばれる社員の松岡とともに計と会社を救うべく立ち上がる。 <鑑賞チャネル> WOWOW

ドラマ「SPECサーガ完結編 SICK'S 厩乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」[全5話](お薦め度★★★)

ドラマ「ケイゾク」「SPEC」シリーズに続く「SPECサーガ」完結篇となる「SICK'S(シックス)」3部作、「 覇乃抄 」に続く完結編です。 3部作で登場した謎はこの完結編で全て解明されます。 話はかなり膨らんで複雑になりますが、結局は当麻とニノマエの二番煎じとなる御厨とイトとの戦いでした。 1999年にスタートしたシリーズが20年を経て堂々の完結、、、?(笑) 「SPEC」シリーズから10年の付き合いになりましたが、十分に楽しませてもらいました。 以下、番組サイトから引用。 <オンライン情報> Paravi、2019年9月15日より配信。 <スタッフ> 原案:西荻弓絵 企画・プロデュース:植田博樹 監督:堤 幸彦 製作著作:TBS <キャスト> 御厨静琉:木村文乃 高座宏世:松田翔太 ニノマエイト:黒島結菜 秀家岳志:高杉亘 長谷部国重:波岡一喜 山城彩香:新川優愛 陳部長:矢野浩二 玄野冥府:酒向芳 百地壱波:菅原卓磨 加須:岡部尚 九頭:長谷川ティティ 備市:清水葉月 牟田口計:船津稜雅 ピーチ医者:宇垣美里 近藤昭男:徳井優 入江慎吾 (総理大臣):宅麻伸 (友情出演) 野々村光太郎/野々村光次郎:竜雷太 <イントロダクション> SPECサーガ完結篇「SICK’S」恕・覇・厩、 三部作の最終章いよいよ配信開始! 御厨静琉(木村文乃)と高座宏世(松田翔太)の、時空を操るニノマエイト(黒島結菜)との謎の物体「HOLIC」を巡る争いに終止符が打たれるのか!?さらにHOLICを巡り日本政府や某超大国にまで波及した争いはクライマックスを迎える!! 御厨静琉のSPECは「AIR」空気を自在に操れるというものだ。御厨はSPECをいかにして手に入れたのか。余命宣告され身体が蝕まれる中、御厨は自らのSPECがいかにして目覚めたのか、そして自らの存在について自問自答する中、時空を操るニノマエイトとの決戦に備えるのであった。 日本政府の1つの機関である内閣情報調査室の御厨と高座、そして係長の野々村光次郎(竜雷太)はSPECホルダーへの対応策と謎の物体「HOLIC」の在り処を入江慎吾内閣総理大臣(宅麻伸)にまで詰め寄ろうとする。しかし、総理秘書官の長谷部国重(波岡一喜)の暗躍によって3人の立場は危ういものとなっていく。長谷部が次に取った方策はおそるべきものであった。長谷部

映画『PORTALS ポータルズ』(お薦め度★★★)

  4つのパートを4人の監督が分担して一本にまとめた共作です。 SFパニックホラーで結構な怖さがあり、展開が読めません。 全体的に短い尺にもかかわらず、内容があります。 アメリカ映画はホラーのジャンルにおいても、進化していると感じます。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ>  原題:Portals 制作年:2019 制作国:アメリカ 内容時間:89分 <スタッフ> 監督:エドゥアルド=サンチェス、リアム=オドネル、グレッグ=ヘイル、ティモ=ジャイアント 製作:アリッサ=デヴァイン、グリフィン=デヴァイン、リアム=オドネルほか 脚本:リアム=オドネル、セバスチャン=ベンディックスほか 撮影:クリストファー=プロブストほか 音楽:ラム=カタバクシュ <キャスト> アダム:ニール=ホプキンス ケイト:ルビー=オドネル レスリー:ディアンナ=ルッソ マルコーネン医師:トレミー=スローカム スタン:ポール=マッカーシー=ボーイントン ドリー:グレッチェン=ロッジ サラ:サルヴィタ=デコルテ アナ:ジョージーナ=ブラックレッジ <イントロダクション> ある日突然、世界中に現われた何百万という謎の扉“ポータル”をめぐるパニックを描いたSFドラマ。人間を引きずり込み、この世界から消し去ってしまう扉の目的とは? その向こうには何があるのか? 全世界で起こった大停電の後、突然現われた謎の扉“ポータル”。まるで人間を操るように中へと引きずり込むかと思えば、拒絶するように固く閉ざされたり、時には強烈な高周波で人間を爆殺することすらあるポータルの目的とは……。家族とともに、パニックに陥った都会から逃れようとしてポータルに捕らわれてしまった父親アダムのエピソードを中心として、異なる監督による時系列も舞台も違う4つのエピソードがオムニバス的に組み合わされた異色のSFドラマが展開する。 <作品内容> 全世界が停電に陥った後、各地に謎の扉“ポータル”が出現、科学者アナたちは正体解明を進めていたが……。停電から3日後、アダムは妻と娘を連れ、都会を逃れようと車を走らせる。だが、車の前にポータルが……。首都ワシントン。緊急コールセンターは鳴り止まない電話の対応に追われていたが、センター内に突如ポータルが出現し……。インドネシア。買い物帰りの女性サラに、ポータルを見た人間たちが操られたように

ドラマ「SPECサーガ完結編 SICK'S 覇乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」[全5話](お薦め度★★★)

  ドラマ「ケイゾク」「SPEC」シリーズに続く「SPECサーガ」完結篇となる「SICK'S(シックス)」3部作、「 恕乃抄 」に続く「覇乃抄」です。 「恕乃抄」から大分物語が見えてきましたが、依然カオス状態です。某超大国は謎の宗教団体と手を組んでおり、内閣情報調査室と謎の宗教団体との死闘が描かれています。 ホリックという謎のキーワードも登場しており、「厩乃抄」に引き継がれます。果たして続編で完結するのでしょうか。 以下、番組サイトから引用。 <オンライン情報> Paravi、2019年3月23日より配信。 <スタッフ> 原案:西荻弓絵 企画・プロデュース:植田博樹 監督:堤 幸彦 製作著作:TBS <キャスト> 御厨静琉:木村文乃 高座宏世:松田翔太 ニノマエイト:黒島結菜 邑瀬帝法:山口紗弥加 来田為右衛門:温水洋一 秀家岳志:高杉亘 長谷部国重:波岡一喜 山城彩香:新川優愛 伊東雄介:水野勝 陳部長 :矢野浩二 埴生庵太:池田鉄洋 皐月翔 :六角慎司 玄野冥府:酒向芳 百地壱波:菅原卓磨 加須:岡部尚 九頭:長谷川ティティ 備市:清水葉月 雅:小林万里子 ブドウ医者:レッド吉田 元ディーラー・狩野:松永天馬 ピーチ医者:宇垣美里 (TBSアナウンサー) 近藤昭男:徳井優 大島優一:佐野史郎 入江慎吾 (総理大臣):宅麻伸 (友情出演) 野々村光太郎/野々村光次郎 :竜雷太 <イントロダクション> SICK’Sは 「恕じょ・覇は・厩きゅう」 の3部作 TBSホールディングス、日本経済新聞社、テレビ東京ホールディングス、WOWOW、電通、博報堂DYメディアパートナーズが共同出資して運営している動画配信サービス「パラビ」。そのパラビのサービス開始とともに目玉コンテンツとして登場した「SICK’S」は恕・覇・厩の3部作となっている。 「恕乃抄」ではIQ230、ハーバード大卒の天才だが、望まないSPECをなぜか持っている御厨静琉とSPECが絡む事件に巻き込まれ警視庁公安部を追われた高座宏世が某超大国に雇われたSPECホルダーに立ち向かっていく様子を描くと同時に、自衛隊や某超大国、宗教団体がどのような思惑だったのか、SPECホルダーをめぐる権力闘争は始まったばかりだった。 「覇乃抄」では、SPECホルダーをめぐり、総理大臣や国家を動かそうとする会議体、

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(お薦め度★★★)

蜷川実花監督らしい映像美の映画です。 死を扱っているのに、美しさに溢れていました。 太宰治を演じた小栗旬が魅力的な演技をしていました。今や邦画界における主演俳優として彼の右に出る者はいないでしょう。 3人のヒロインが登場しますが、中でも二階堂ふみは見事でした。十代の頃はカメレオン女優と呼ばれて突っ張っていて余裕を感じませんでしたが、最近の彼女は肩の力が抜けて、役になりきってずば抜けた巧さを見せてくれます。濡れ場での脱ぎっぷりも文句無しでした。彼女を観るだけでも価値があります。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ> 制作年:2019 制作国:日本 内容時間:121分 <スタッフ> 監督:蜷川実花 脚本:早船歌江子 撮影:近藤龍人 音楽:三宅純 <キャスト> 太宰治:小栗旬 津島美知子:宮沢りえ 太田静子:沢尻エリカ 山崎富栄:二階堂ふみ 佐倉潤一:成田凌 坂口安吾:藤原竜也 三島由紀夫:高良健吾 <イントロダクション> 主演に小栗旬。そして、彼を取り巻く3人のヒロインに、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみと、豪華スターたちが一堂に集結。蜷川実花監督が極彩色の映像美で放った話題作。 「斜陽」「人間失格」などの名作で知られる太宰治。昭和の無頼派を代表する人気作家であった彼は、昭和23年、妻子がありながら、愛人のひとりと入水自殺を図り、わずか38歳でこの世を去ることに。そんな破天荒な人生を歩んだ彼が、妻、そして2人の愛人たちと織り成す愛憎劇を、「ヘルタースケルター」の蜷川監督が史実に虚構を織り交ぜ、彼女ならではの極彩色を駆使してデカダンなムード満点に表現。小栗、宮沢、沢尻、二階堂と、現代屈指の人気者たちの主役陣に加え、成田凌、藤原竜也ほか、共演陣も豪華多彩。 <作品内容> 昭和21年。妻の美知子や子どもがありながら、別の女性たちとの恋の噂が絶えない放蕩無頼の人気作家・太宰治。ある日彼のもとへ、作家志望の女性・太田静子から、私を愛人にしてほしい、と手紙が届く。彼女とあいびきを重ねた太宰は、静子の日記をもとに小説「斜陽」を発表し、これがベストセラーとなって彼の人気はさらに沸騰。そのころ静子は、太宰の子どもを身ごもっていたが、彼は山崎富栄という新たな愛人と恋に落ちる。 <鑑賞チャネル> WOWOW

映画『多十郎殉愛記』(お薦め度★★)

  久々のちゃんばら時代劇なので期待したのですが、心躍ることはありませんでした。 そもそも、タイトルと内容が合っていません。脚本がイマイチで、殺陣シーンもそれほどのものは感じません。 中島貞夫監督が84歳での作品だそうです。これまでの作品をほとんど知らないのですが、本作を観る限りで、現代に通じる力量は感じられません。 主人公が架空の人物であるならば、もっと時代劇エンタテインメントに仕上げてほしかったです。ラストは消化不良でスッキリしません。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ> 制作年:2018 制作国:日本 内容時間:94分 <スタッフ> 監督:中島貞夫 脚本:中島貞夫、谷慶子 撮影:朝倉義人 音楽:栗山和樹 監督補佐:熊切和嘉、谷慶子 <キャスト> 清川多十郎:高良健吾 おとよ:多部未華子 清川数馬:木村了 溝口蔵人:寺島進 桂小五郎:永瀬正敏 <イントロダクション> 日本映画界きっての重鎮・中島貞夫監督が、高良健吾、多部未華子を主役に迎え、「極道の妻たち 決着」以来、長編劇映画としては20年ぶりに放った本格ちゃんばら時代劇。 1964年、山田風太郎原作の異色時代劇「くノ一忍法」で監督デビューして以来、さまざまな題材のプログラムピクチャーを半世紀以上にわたって作り続けてきた中島監督。2015年には「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」というドキュメンタリーも手掛けた彼が、ちゃんばら時代劇の良き伝統を継承し、新たな世代へと受け渡すべく、同ジャンルの偉大な先達・伊藤大輔監督のみ霊にささげる本作を発表。「カツベン!」の高良扮する浪人が大勢の捕り方たちを相手に繰り広げる立ち回りの死闘は、最後まで目が離せない。 <作品内容> 時は幕末。元長州藩士の清川多十郎は、親が残した借金から逃れるために脱藩し、今では京都の貧乏長屋で気ままな浪人生活を送る毎日。同じ長屋の住人である女性おとよが切り盛りする居酒屋の用心棒を務め、彼女から好意を寄せられながらも、多十郎はなかなかそれに気付かない。京都見廻組や新撰組の連中が、薩長を中心とする反幕府勢力の取り締まりに目を光らせる中、ある日、多十郎の義弟の数馬が長州から京都へとやって来て…。 <鑑賞チャネル> WOWOW

映画『前田建設ファンタジー営業部』(お薦め度★★)

  観終わってレビューで実話に基づいてつくられた作品と分かりました。 面白くありません。 漫画みたいな実話をコメディ調で描いたために、リアリティが全く感じられない物語になりました。鑑賞中はくだらない話をよくここまで広げたものだと呆れていました。 ともかくセコい話です。 5人もの社員が日常業務として仕事をしているのに、お金はかけないという前提は理解に苦しみます。社員の給料だけ考えても会社としては数百万円はかけていることになります。 ちなみに、実際の「前田建設ファンタジー営業部」サイトです。このサイトだけでも費用が発生しています。コンテンツも充実しているのでそれなりの費用はかけています。 https://www.maeda.co.jp/fantasy/index.html 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ> 制作年:2020 制作国:日本 内容時間:116分 <スタッフ> 監督:英勉 脚本:上田誠 撮影:小松高志 音楽:坂本英城 <キャスト> ドイ:高杉真宙 ベッショ:上地雄輔 エモト:岸井ゆきの チカダ:本多力 ヤマダ:町田啓太 フワ:六角精児 アサガワ:小木博明 <イントロダクション> 高杉真宙主演のお仕事コメディ。ロボットアニメ「マジンガーZ」の格納庫建設を受注されたという体裁で建築会社の広報グループメンバーが見積作成に奮闘する姿を描く。 実在の組織“前田建設ファンタジー営業部”が本当に参画した実話を、実写版「映像研には手を出すな!」の英勉監督が映画化。京都の劇団ヨーロッパ企画で同実話を舞台化した経験もある主宰・上田誠が脚本を担当。高杉演じるドイほか、最初はプロジェクトが実現不可能と思っていた面々が次第に計画に夢中になっていく様子をテンポのいい会話劇で見せるあたりは、ヨーロッパ企画の芝居に通じるものがある。建設会社の技術のノウハウの紹介もたっぷりと盛り込み、計画が次第に形になっていく姿に思わず胸アツになる。 <作品内容> 2003年、前田建設工業の広報グループに所属するドイたちは、グループリーダーのアサガワから“うちの技術でアニメの巨大ロボ、マジンガーZの格納庫を造ろう”と提案される。まったく気乗りしないメンバーたちだったが、アサガワに巻き込まれ、マジンガーZの地下格納庫を作る依頼をファンタジーの世界から受けたという体裁で、検討に向けて始動する。

映画『ブラッドショット』(お薦め度★★★)

  近未来SFで妄想に近いサイボーグを扱った漫画チックな内容で、脚本は凡作ですが、お金がかかったVFXが見事で評価を1つ上げました。 そもそも、ヴィン=ディーゼルは苦手です。彼の主演作は何故か作り物のような演出だらけでリアリティを感じたことがありません。本作も冒頭から絵空事の展開です。 潤沢な予算によってB級作品を逃れています。 以下、WOWOWオンラインから引用。 <作品データ> 原題:Bloodshot 制作年:2020 制作国:アメリカ 内容時間:110分 <スタッフ> 監督:デヴィッド=S=F=ウィルソン 製作:ヴィン=ディーゼル、ニール=H=モリッツ、トビー=ジャッフェほか 脚本:エリック=ハイセラー、ジェフ=ワドロウ 撮影:ジャック=ジューフレ 音楽:スティーヴ=ジャブロンスキー <キャスト> レイ=ギャリソン/ブラッドショット:ヴィン=ディーゼル ハーティング博士:ガイ=ピアース ジミー=ダルトン:サム=ヒューアン KT:エイサ=ゴンサレス ウィルフレッド=ウィガンズ:ラモーン=モリス マーティン・アックス:トビー・ケベル ジーナ=ギャリソン:タルラ=ライリー <イントロダクション> 「ワイルド・スピード」のドミニク役などで知られるハリウッド男優、V・ディーゼルが主演したSFアクション。殺された海兵隊員は最先端のナノテクノロジーで蘇生される。 プロデューサーのひとりでもあるディーゼル。彼が演じる主人公レイが、いきなり悪の武装集団に殺されてしまうという導入部に、まず驚かされる本作。しかしレイは最先端のナノテクノロジーでよって蘇生され、しかも超人的なパワー&回復力を持ち合わせるタフガイに……。そんなレイの活躍をテンポよく描き、痛快度が高い1本。俳優やスタントマンの熱演に最新のVFXを組み合わせることで、迫力満点の映像を実現した。原作はアメリカンコミックで、VFX畑出身のD・S・F・ウィルソン監督にとって初長編となった。 <作品内容> 米海兵隊員レイは休暇で妻ジーナとイタリアに行くが、謎の武装集団に拉致され、2人とも殺されてしまう。だがレイはその後、ある組織の施設で“ナナイト”というナノテクノロジーによって命を取り戻し、記憶は失っていたが、超人的なパワー&回復能力を兼ね備えるスーパーソルジャーとなっていた。記憶を取り戻したレイは、愛するジーナを殺した男に復讐